雑記と社会人

火ノ丸相撲は漫画史に残る作品。漫画を通じて感じた、思ったことを書きます。

火ノ丸相撲 23巻 横綱刃皇の鬼退治

初見さんがこの表紙みたら、間違いなく敵キャラが表紙飾っていると思うに違いない火ノ丸相撲23巻感想。



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(無道火ノ丸、禍々しくて好き。ゴジラみたい。)

 

9月場所、鬼丸にとっての初日vs大典太から二日目vs刃皇にかけてが収録。自分を見失って闇落ちしている鬼丸が印象的。

 


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※怖いけれど主人公です。爽やかだった高校IHの火ノ丸が行方不明。

 

でもそうなるのも無理はないんですよね。刃皇の引退宣言、師匠駿海さんの命が終わりかけている、同部屋の丸さんの怪我…。父親も母親も失った火ノ丸にとって、一番恐ろしいのは、何も残せないこと以上に、自分が達したことを伝える相手がいなくなってしまうことだと、読んでいて思った。

 

だからこそ、相手に、相撲に、何かを残したいと、残すために自暴自棄になってでも、全てを擲ってでも勝ちにいく鬼丸に対し、刃皇は。

 


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実に非情、だけどその通りだと思う。型破りは型があってこそと同じで、捨て身は身を大切にしている人が行うからこそ怖い。故に、身を大切にしていない捨て身は恐くない。

 

 

画像は集英社週刊少年ジャンプ』にて連載中の

川田先生原作、火ノ丸相撲より引用しています。