雑記と社会人

火ノ丸相撲は漫画史に残る作品。漫画を通じて感じた、思ったことを書きます。

火ノ丸相撲 第250番 潮火ノ丸と相撲 感想

火ノ丸相撲250番読了。

 


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覚悟はしていた、けれど、遂に、最終回でした。

引き延ばしすることなく、綺麗に完結した、相撲を題材とした稀有な作品、火ノ丸相撲。5年間追いかけ続けた作品の最終回を読めて幸せだと思いつつ感想。

 

さて、前回は潮火ノ丸の相を発現した鬼丸、刃皇に投げを仕掛けるが…

 


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流石刃皇、耐える。ところがどっこい、その技は…

 


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命を懸けて放つ三太刀同時攻撃っっっ!!!


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やはり決まり手は百戦夜叉堕!二太刀なら敵わなかったかもしれない、三太刀同時攻撃なら勝てる、それは横綱相手でも通用することが証明されたわけですね。

 

ここまで来るのに、果てしない道だった…上手投げ『鬼車』、二太刀同時の『百鬼薙』、命を懸ける

『百戦夜叉堕』…

 

遂に横綱に勝ち、優勝と初金星を掴んだ鬼丸。その表情に涙はなく、相手への敬意と自信に満ちた、『力士』がいました。


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インターハイ決勝で草介に勝利したときは涙しつつ勝ち名乗りを受けた火ノ丸が、鬼丸となって刃皇に勝利したとき、涙を流さず勝ち名乗りをあげるのは感涙ものですよ。

 

さて、鬼丸に破れた刃皇、その進退は…


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刃皇は、引退を笑って一蹴した…。(最高だよ!!)

刃皇はこの敗戦を糧に、更に強くなるでしょう。

 

そして、鬼丸は横綱になるには、強くなった横綱に、

再度勝たなくてはなりません。その道は、これまで以上に困難でしょう。力士は一度学習したら対策をすぐ立ててくるプロ。もしかしたら、百戦夜叉堕も決まらなくなるかもしれない。しかし、鬼丸ならきっと、乗り越えてくれるはず。未来を思いつつ、今は、鬼丸の優勝を祝います。


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鬼丸、おめでとう!!!!!!!

 

近年稀に見る、綺麗な最終回でした。

 

 

 

火ノ丸相撲完結について

 

ストレートにいうならば、最終回自体は何も言うことはないです、最高。ただ、作品自体の完結となると、堂々完結だとは思えない!もっとやれたんじゃないのか、というのが率直な感想。素晴らしい最終回であると同時に、消化不良感が残る…。もっと描けたはず、もっとできたのではないか…?川田先生の、火ノ丸相撲だからこそ、期待値が高かったからこそ、抱く感想。ただ、続きはないのかもしれない。けれど、もっと書けたと思わざるを得ない。優勝してからの未来が見てみたかった。その未来を描くのは、もしかしたら蛇足なのかもしれない。だけれども、最高の作品だからこそもったいないと思った。編集部さんにお願いしたいのは、ジャンプ+でも単行本のおまけでもいいから火ノ丸相撲のその後が見たい。その気持ちだけ。復活連載もいつかあるかもしれないという希望を胸に、いまはこの完結を味わいます。川田先生、連載お疲れ様でした。

 

 

※この記事の画像は集英社/週刊少年ジャンプに連載した川田先生原作『火ノ丸相撲』より引用させていただいております。