就職の話3
我輩は就活生である。内定はまだない。
どこでしくじったかとんと見当がつかぬ。
何でも企業選びの軸を定めずバタバタ説明会に
走っていたことは覚えている。我輩はそこで初めて
人事というものを見た。しかもあとで聞くとそれは
採用という、会社人中で重要な種族であったそうだ。
彼らも人間であるから、就活生を喰うことはないが、
入社してから生き殺しにするかもしれないと疑心暗鬼になってしまうほど、我輩はいま追い詰められている。無理もない。軸が不明確であるがゆえに、すべての企業が魅力的に写ってしまうのだから。
しかし今日は、自らの軸を定めることができた。
明日からまた前を向いて生きていこうと思う。
軸を見つけたからこそ、声を大きくして言いたい。
20卒の皆さん、自分の内面の軸と、何をして働きたいかという外面の、二つの軸が必要だ、ということを。