横綱日馬富士関暴行についての一相撲ファンとしての見解
41ですよ。
事件が起きましたね…。日馬富士関が貴ノ岩関をビール瓶で殴り、
馬乗りになり20発程度殴ったという…。
ことの始まりは先月の鳥取巡業の夜の「モンゴル人飲み会」での二次会にて。
当時その場には、白鵬関、鶴竜関、照ノ富士関も同席していたそうです。その二次会にて、日馬富士関は貴ノ岩関の兄弟子に対する挨拶が足りないなど、生活態度を注意したそうです。しかしその際、貴ノ岩関の着物の帯にさしていたスマートフォンが鳴り、操作をしようとしたところ。日馬富士関がテーブルにあるビール瓶で貴ノ岩関の頭部を「ゴン」と。「人が話しているときに…」と激怒し、馬乗りになり殴ったと…。
止めに入った白鵬関を突き飛ばし、鶴竜関には「おまえがしっかり指導しないからだ」と言い、弟弟子の照ノ富士関にも食ってかかったといいます。
今回の一件について、日馬富士関のしてしまったことは擁護しきれないです。
相手が力士とはいえ、ビール瓶で頭部を殴るだなんて、一般人であったら
間違いなく命にかかわります。
日馬富士関の処分は場所後に下されるそうです。
事件が発覚した昨日の今朝は、何かの間違いでは…そう思いましたが、
事件の真相が明らかになるにつれ、疑問も浮かんできました。
疑問1 事件が発生したのは10月25日。しかし報じられたのは11月14日。
なぜ報じられるまでの空白の期間があったのか。
→協会は場所前に一度、貴乃花、伊勢ケ浜両親方にヒヤリングをしたそうですが、
その際は何もなかったと。
それを踏まえ、浮かぶ疑問2
疑問2 なぜ場所前に相撲協会はこの件について発表はなかったのか。
→九州場所の集客減少を懸念して報じるのをためらった、協会側の隠ぺいかと疑ってしまう。八百長をしていたころの相撲協会と何も変わっていないのではないか。
疑問2を踏まえると建てられる仮説
→協会側に連絡しても隠ぺいされると思った貴乃花親方が新聞社にリークした…?
いずれにしても、現役横綱が2日間だんまりを決め、土俵に立っていたことは、
一相撲ファンとして、非常に残念です。
横綱とは全力士の模範となるべき存在。横綱は土俵の外でも横綱。
人類が生まれてから、横綱はまだ72人しかいないんです。選ばれた者のみが
神として、横綱を巻けるんです。だからこそ、今回の事件が残念でなりません。
ただ、もっと残念なのは、今まで相撲を見向きもしなかったマスコミ、新聞社の記者の方が日馬富士関の今までの功績、実績、巡業中のファンサービスを一切報じないで、素行の悪い横綱として、偏った報道をすることによる、一般の方への日馬富士関のイメージを固定させてしまうことです。
視聴率が取れると、ここぞとばかりに日馬富士関をたたくのは筋違いも甚だしい。
知っている側は情報を切り取れるが、知らない側は情報を鵜呑みにしてしまう。
悲しいです。
今回の件は、擁護はしきれないのは確かですが、日馬富士関に対する処分は
正しく、適切なものであってほしいと思います。
同時代に白鵬関という、歴代でも類を見ない横綱と比較され、弱い横綱と言われてしまう成績。しかし軽量ながらも綱を張り続け、9回の優勝。先場所は一人横綱として、序盤に金星を配給しつつも、後半怒涛の追い上げをし、場所を締めました。巡業中は子どもへ優しい対応をし、お年寄りへは敬意を正しく払い、車いすの方がいれば膝を折って写真撮影に応じ、赤ん坊との写真撮影は土俵入りの前後でも応じてくれる、横綱として模範的なふるまいもできていました。
土俵の上では平蜘蛛仕切りからの鋭い、突き刺さるという表現がぴったりの立ち合い。厳しい相撲を取る日馬富士関。取り組み相手を寄り切ると、相手の功績をたたえるかのように抱きかかえることもありました。
常に全身全霊で相撲を取った日馬富士関。その功績が消えることはありません。
だからこそ、酒に飲まれてやってしまったことが悔しくて悔しくて…。
繰り返しますが、正しい処分が下されることを、切に願います。
また、けがを負った貴ノ岩関の早期回復を願いつつ…。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆さんにとって明日もよい1日でありますように。